2012年09月24日

密輸される車

タイから

 盗難車がバンコクのタイ警察庁の駐車場で見つかったことがある。驚いたことに、プロの窃盗グループが盗んだ車を警察官が“役得”として通勤に使っていた。

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 なおこの車両窃盗団は、まずレンタカー会社を立ち上げ、使用していない車を片っ端から借り上げて自家用車約300台を集め、そのままカンボジアやラオスなど隣国に密輸、中古車として売りさばくという荒業をやっていた。

 車両の密輸は、今や「アジアのデトロイト」として世界的な車両生産基地に浮上したタイから第三世界の隣国に流れるだけではない。逆にスポーツカーや高級車は、海外からタイへと流れてくる。商品は放っておいても適地市場に流れていくものだ。
 一般車両は開発途上国へ、高級車はそれなりの市場があるタイへといった具合にだ。

 くだんの警察官は、その高級車両をちょろまかして私用していた俗物だった。

 さてタイ当局はこのほど、南部のソンクラー県サダオのマレーシア国境で高級車2台を差し押さえ、運転していたマレーシア人の男2人を公文書偽造などの疑いで逮捕した。2台は「ランボルギーニ・ガヤルド」と「日産GT−R」の高級車で、登録書類が偽造されていた。タイ当局は容疑者が密売目的で高級車をタイに持ち込んだとみて、取り調べに入った。

(T)

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sekai_no_1 at 10:52│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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