2012年10月08日

大胆な自動車泥棒の手口

フィリピンから

 日本で自動車の盗難というと寝静まった夜にこっそり盗むイメージがあるが、ここフィリピンではもっと強引で大胆だ。

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 フィリピンでは「カージャック」と表現される自動車泥棒が多いが、その手法はまさに乗っ取りだ。停車している車に近づき運転手に銃を突き付け、車を強奪するのが最もポピュラーな手口なのだ。

 特徴的なのは運転手もそのまま一緒に連れ去り、ある程度の場所まで移動したらそこで置き去りにする。これによりすぐに通報されることを防ぎ、逃走の時間を稼ぐわけだ。

 ターゲットの車両を停車させる手法も、複数の車両を使って走行を妨害したり、あるいは後ろから軽く接触して事故を装って停車させたりとさまざま。また路上で同乗者を降ろしている時や、店の前で家族の買い物を待っている運転手がいきなり襲われるケースもある。

 国家警察によると、バイクを含む車両の窃盗が最も多発しているのがマニラ首都圏で、8月に全国で発生した50件のうち首都圏だけで19件を占めたそうだ。首都圏で盗んで地方で売りさばくシンジケートがあるらしく、盗まれる車種はスポーツ・ユーティリティー・ビークルなどの人気車種に集中しているという。

 これだけ強引に盗まれるとなると防犯対策もなかなか難しい。運転中に強奪されては防犯装置も意味を成さない。できることと言えば、万が一のために盗難保険に入るくらいしかなさそうだ。

(F)

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sekai_no_1 at 10:26│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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