2012年10月29日

南北関係の今後

韓国から

 政府が外国報道機関向けに企画したミニツアーに参加し、韓国と北朝鮮を隔てる軍事境界線上に近い「都羅山展望台」を訪れた。展望台からは韓国企業が入居する北朝鮮の開城工業団地を遠くに望めるのだが、それよりも左手に連なる山々の向こう側にソウルに照準を合わせたミサイルが配備されているという韓国兵の説明が気になった。「どの辺りですかね?」と尋ねると「私にも分かりません」とかわされてしまった。

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 ツアーでは板門店も見学した。個人的には7年ぶりで、韓国側から見た北朝鮮側の様子は時間が止まったように当時の姿そのまま。だがわずか3日前、ここから程近い場所で北朝鮮兵が自軍上官を射殺して韓国に亡命するという事件が起きていた。

 どことなく緊張感が伝わってくる。ソウルの事務所に座っていては決して肌で感じることができない南北間の現実だ。

 韓国人の中には、南北関係悪化の原因が強硬策を取る李明博現政権のせいだと主張する人たちが少なくないが、南北交流を進めた金大中・盧武鉉両政権でも海戦やら核実験やら、きな臭い出来事が絶えなかった。竹島上陸や天皇訪韓発言ですっかり日本人の「李大統領離れ」が進んでいるが、経済支援ばかりねだり、思うようにいかないと脅して譲歩させる北の“悪い癖”を正そうと毅然と向き合った点は、日本としてもありがたいことだった。

 さて、年末に選挙を控えた次期大統領候補たちはどうだろうか。与党、野党、無所属の3人とも早くも首脳会談や交流・協力への意欲を口にし、表面的な関係改善だけに気を取られがちな世論に迎合気味だ。うまいこと(?)息子に後継させた北朝鮮が、5年ごとに政権が変わる韓国の足元を見ているようでちょっと心配だ。

(U)

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