2012年11月01日

増えた停電と断水

エジプトから

 エジプトでは、昨年2月の革命後、停電と断水の度合いが激しくなり、国民に不安と不満がたまるようになった話をよく聞く。最近車を運転しながら、顕著に感じることの一つに、路上の街灯が消え、運転中に事故に巻き込まれるのではとの不安が生じるようになったことだ。夜は、暗くて見通しが悪く、横断する人を間近で発見して、慌ててブレーキを掛けることも多くなった。日本と違い歩行者専用の道路が整備されていないため、高速道路でも歩行者は車を縫うようにして歩いて横断するのだ。

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 停電が頻繁になった原因は、エジプトのイスラム化を目論むイスラム根本主義組織「ムスリム同胞団」出身のモルシ大統領が、同胞団を母体とするパレスチナのイスラム根本主義過激派組織ハマスが武力支配したパレスチナ自治区ガザへの電力支援を開始したため、と言われている。

 さらに11月から、全ての商店の営業時間を午後10時までに制限するという。節電が目的だから、「夜行性」の国民の楽しみを奪うことになるだけに、イスラム政権による「やたらに制限したがる政治」に反発が起きそうだ。

 断水は、ヒツジや牛を犠牲にささげ、その肉料理を振る舞い合う重要な犠牲祭(日本の正月に相当)期間にも広く発生しており、その逼迫度が推測される。

 モルシ大統領が公約に掲げた就任後100日でなすことの中に、ごみの一掃や車の渋滞解消、治安回復などもあったが、識者は皆「10%以下」と厳しい評価を下した。かなりの国民が政権に失望を表明している。

 しかし、組織と戦略を持つ同胞団は一度手にした権力を絶対に手放さないための準備を怠らないとの見方もあり、最低15年から30年は同胞団支配が続くと見る識者もいる。

(S)

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