2012年11月05日

復活する昆虫食

ベトナムから

 昆虫やその幼虫・さなぎというのは、インドシナ地域ではごくありふれた日常の食材だ。

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 タイでは路傍の屋台で、1袋10匹程度入った揚げバッタが5バーツ(約13円)で売られている。少々、バリバリする食感は避けられないが、タイのしょうゆ「ナンプラー」を少し垂らして酒のさかなやスナック代わりに楽しむ常連は多い。ラオスでもセミのてんぷらがある。

 なお50以上の少数民族が暮らしているベトナムの子供たちの栄養状態を改善しようと日本の非政府組織(NGO)セイブ・ザ・チルドレンが活躍している。このNGOがやっているのも、少数民族への昆虫食の普及だ。

 これらの少数民族の多くは山間部に暮らしており、大規模な農業を行うこともできず、大都市近郊で野菜など換金作物を作る機会もないまま、ベトナムで始まっている経済成長の恩恵を受けられない生活を余儀なくさせられているのがほとんどだ。

 とりわけそのしわ寄せは大体、体の弱い子供が受けることになる。貧困からくる栄養不足で、発育のスピードが遅かったり、簡単に病気になってしまったりと弊害が多いためだ。

 今のベトナム政府の保健衛生指導は、お金が必要な肉や卵で栄養を取るようにしか教えていない。これでは金のない少数民族の助けにはならない。わけても少数民族の伝統食である昆虫が、肉や卵と同等の栄養源になることを知らない世代も増えてきている。NGOグループは、それまで昆虫を食事として取り入れてこなかった人にも、栄養価が高い食事であることを啓蒙し、子供たちにも食べやすいように細かく刻んで団子状にするなど調理方法を学んでもらっている。

(T)

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sekai_no_1 at 12:46│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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