2012年11月15日

民間療法と薬頼み

ロシアから

 かつて、ロシア人は「薬嫌い」だった。たとえば、風邪をひいて熱が出た。日本人だったら風邪薬を飲むが、ロシア人はそうしなかった。「熱を下げるためには、冷水に酢をちょっと混ぜ、それにタオルを浸してしぼり、体を拭けばよい」。近所のニーナおばあちゃんは解説する。「もっといいのは、ウオツカで体を拭くことだけど」と笑う。

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 扁桃腺がはれて喉が痛いときはどうするか?「めん棒を水でぬらし、重曹をつけ、痛いところにぬったらいい」のだとか。重曹には殺菌効果があるらしい。

 風邪自体を治す方法も簡単だ。ハチミツ・レモンティーを朝から晩まで飲んでいればいい。ハチミツ・ミルクティーでもいい。レモンは、「ビタミンC補給」という意味があるのだろう。

 「ハチミツを飲んで寝ると、夜びっしょり汗をかく。そしたら治るのも近い」とニーナおばあちゃん。これは実際筆者も経験した。ひどい風邪で39度の熱がある時、たっぷりハチミツを食べて寝た。すると、目が覚めたとき、本当に洪水のような汗が出ていた。それから1日すると、ケロリと治ってしまった。このように、ロシアには薬を使わないさまざまな「民間療法」がある。しかし、欠点は概して治るのに少々時間がかかること。

 ロシアは、「働かなくてよかったソ連」が崩壊して20年以上が過ぎ、「朝から晩まで働きますか、失業しますか?」の「残酷資本主義」になっている。「病気になったので、民間療法で治療しながら、ゆっくり休みます」。これは、もはや許されない贅沢だ。

 今のロシア人は、風邪をひくと、即効性の風邪薬を大量に飲み、悲壮な覚悟で仕事に向かうのである。

(Y)

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