2012年12月03日

高速鉄道建設に中国が意欲

タイから

 タイを訪問した中国の温家宝首相はインラック首相との会談で、タイの高速鉄道建設計画に強い関心を示した上で、受注先を選定する国際入札に参加する意向であることを明らかにした。高速鉄道は、バンコクと北部チェンマイ間、ラオスと国境を接する東北部ノンカイ間などへ建設する予定だ。

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 なおインラック首相は今秋の日本訪問では、東京で第4回日本・メコン地域諸国首脳会議に出席した後、西に飛び、九州新幹線の博多−熊本間に試乗している。

 またインラック首相は、訪日前の3日間、首相就任後初めて中国を訪れ、胡錦濤国家主席、温家宝首相らと会談。北京−天津間を結ぶ高速鉄道である京津都市間鉄道に試乗した。

 ただインラック首相の思惑は、両者を乗り比べて決めようというものではなく、どうやら日本を手札に中国とのバーゲニングパワーを獲得しようというものだ。

 中国がタイ高速鉄道建設に強い意欲を見せているのは、同建設に中国が絡むことで、中国とラオスの国境ボーテンとビエンチャンを結ぶ高速鉄道建設計画が単なるラオス自身のインフラ整備というより北京とシンガポールを結ぶ鉄道ラインになる戦略的意味があるからだ。

 中国国境とビエンチャンをつなぐ全長約420キロの高速鉄道建設計画は中国への懸念から、いったん延期されたものの、今秋、ラオス特別国会で改めて承認された経緯がある。中国からすれば改めて仕切り直しした格好だが、中国は約70億ドルの借款を付与し、建設がスタートする見通しだ。

(T)

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sekai_no_1 at 10:42│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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