2012年12月03日

甘い「タクシー票」

韓国から

 こちらのタクシーは運転が少々荒いことで知られるが、荒いのは口の方も同じ。先日、取材先に向かう時間が足らず、タクシーを拾って最寄りの駅まで行った時も、基本料金ほどの短距離、短時間を乗っただけなのに、運転手の男性は前の車がもたもたしていたり、急に車線変更して割り込んで来たりすると、そのたびに「シーバル、セッキ(このばか野郎)」を連発。客が乗っていようがいまいがお構いなしの様子だった。

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 そんなタクシー運転手の“素顔”に何度も接しているので、与野党がタクシーを公共交通機関に含めるための法改正を検討しているというニュースを見た時は正直、驚いた。どこまでを公共交通機関に含むかは日本でも見方が割れるところだが、「乗客の多い少ないにかかわらず不特定多数を乗せ、決まったコースを安全に運行する」くらいが範疇なら、既にタクシーははみ出している。客の前で悪態をつくとなれば、さらに遠ざかるだろう。

 改正法の発議は、大統領選を前にしてタクシー業界で働く人たちの票獲得を狙う野党議員たちによるものだ。公共交通機関として認められると政府から支援金が下り、労働環境改善につながるという期待がある。全国のタクシー台数は約25万台で、家族を合わせれば少なく見積もっても50万票。遊説したり、有権者と握手したりする手間が省け、座ったまま一種の票田をゲットできる。どうやら与党も甘い汁を吸おうと便乗したようだ。

 だが、世の中そう簡単にはいかない。バス業界が自分たちへの支援が減ると反発し、全国一斉ストを予告、世論の逆風に遭うのを恐れた国会が改正法処理を見送った。すると今度はタクシー業界が改正法処理を求めストを予告するという「スト合戦」に。法改正してもスト、せずともスト。スト好き(?)の国民に板挟みである。

(U)

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sekai_no_1 at 11:41│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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