2012年12月30日

花火事故防止に韓流が一役

フィリピンから

 フィリピンで年末の懸念といえば、多くの負傷者を出す年越しの花火だ。毎年のように社会福祉省が注意を呼び掛けているが、なかなか効果がない。そして今年打ち出されたのが、世界的なヒットを記録した韓流ソングによる花火事故撲滅キャンペーンだ。

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 フィリピンでは新年を爆竹を鳴らして祝う風習が根付いているが、大音量とスリルを求め火薬の量を増した違法花火が横行し、手の指を吹き飛ばすなどの深刻な負傷事故が後を絶たない。特に政府は、子供が巻き込まれる事故が多いことに頭を悩ませている。

 そこで社会福祉省が目を付けたのが、世界的に流行した韓国発のヒットソング「江南スタイル」だ。独特のダンスはフィリピン国内でも大人から子供まで大人気。現地の報道によると動画サイト「ユーチューブ」で、この曲が多く再生された国のランキングで、フィリピンは米国に次ぐ2位だったそうだ。実際クリスマスイブの夜に、あちこちでこの曲が鳴らされているのを耳にした。

 社会福祉省はこの人気を利用し、新年に花火をする代わりに江南スタイルを踊って過ごそうと、子供たちに呼び掛ける作戦に出ている。このキャンペーンのため社会福祉省の報道官が各地に赴き、市民たちと一緒にこの曲で踊る姿が、毎日のようにテレビのニュースで紹介されている。

 果たして韓国発のヒットソングは、フィリピン人の悪しき風習を断ち切ることができるのか…。

(F)

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sekai_no_1 at 08:48│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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