2013年01月08日

北問題では常識疑え?

韓国から

 ここ数年、北朝鮮と商談を進めている知り合いの韓国人社長が先月、北朝鮮との国境沿いにある中国・丹東に行って来た土産話をするというので会いに行った。丹東は外貨稼ぎのために多くの北朝鮮人が往来するので、またこぼれ話の類いかと思ったら、今回は世紀のスクープを逃した、というのだ。

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 社長は丹東で北朝鮮軍最高幹部の系列だと称する中年男性と商談を終え、韓国に帰国しようとすると「あと1日か2日延ばしてはどうか」と勧められた。

 言う通りにホテルのチェックアウトを2日延ばしたら、翌朝に北朝鮮がミサイルを発射。延泊の勧めは「お国」の慶事をより近くで知らせ、自慢したかったからだと、社長はとっさに思ったそうだ。

 社長が「世紀の…」と言うのは、ミサイル発射の日にちを予告しているのも同然なのに、そこまで頭を回せなかったことだ。延泊を勧められた頃は、北朝鮮が発射期日を延長したり、ミサイル解体説が流れ、とても「もうすぐ発射」という雰囲気ではなかった。

 社長は「丹東の北朝鮮消息筋によると…とでもして発射の“予言”記事を書いていたらスクープものだったのに。気が付かないでゴメン」と、笑いながら謝るしかなかった。

 未確認情報を垂れ流すリスクを考えると、うかつに消息筋情報を信じるわけにはいかないが、記者魂はくすぐられるもの。欺瞞戦術とか神秘主義とか言われ続け、西側に情報を隠す北朝鮮の真相に迫るのは大変だ。振り回される世界のマスコミを嘲笑っているかのようでもあり、余計に記者たちは北朝鮮報道に駆り立てられる。

 社長の土産話を聞き、新年の決意を新たにした。「北朝鮮問題では常識を疑ってみるべし」と。

(U)

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sekai_no_1 at 13:51│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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