2013年01月17日

核戦争時の秘密避難施設

米国から

 ワシントンから西に車で約3時間走ると、リゾート・ホテルのグリーンブライヤーに着く。ウェストバージニア州のバージニア州境に近い山地の中。人口2000人余りの田舎町ホワイトサーファー・スプリングズにある緑に囲まれたリゾートだ。

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 ここは米国としては古い200年以上の歴史をもつ。硫黄分を含む温泉が出るため、米国独立直後からリゾートとして有名になった。南北戦争中には、前期は南軍の本部、後期は北軍の本部が置かれたこともある。

 かつては「サマー・ホワイトハウス」とも呼ばれ、現職および元を含め26人の歴代大統領がここを訪れ、宿泊した。ワシントンの奥座敷と言ってもいい。その規模は802室と巨大で、ロビーも10カ所もあり、9軒のレストランを備えた五つ星の豪華リゾート・ホテルである。従業員は600人にも上る。超一流のゴルフコースが三つあることでも有名。

 1992年にワシントン・ポスト紙の暴露記事で、リゾートの秘密が明らかになった。アイゼンハワー大統領時代の1959年から62年までかけて連邦議会議員535人全員の緊急避難施設がリゾートの地下に建設された。核戦争でワシントンが壊滅した場合に備え、政府の中枢を存続させるためだ。以後30年間、議員が長期間生活できるよう水や食料、燃料などが常に補給され続けた。施設の存在はホテルの従業員にも秘密にされ、政府内のごくわずかな人間だけが知る国家機密だった。

 その存在が一般に知られた以上、もはや秘密避難施設としては使えない。現在は「バンカー(掩蔽壕)」という名で観光名所として一般公開されている。

(K)

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