2013年01月21日

警察組織の闇

フィリピンから

 フィリピンのルソン島ケソン州で、犯罪組織のメンバーとみられる13人が警官隊によって射殺された事件で、国家捜査局が、警察が主張していた銃撃戦はなく、一方的な射殺であったとの見解を示し注目を集めている。

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 警察は当初、車両で移動中の犯罪組織メンバーを逮捕するため検問を設置し停車させたところ、相手が発砲してきて銃撃戦となったと主張していた。

 しかし、犯罪組織の2台の車両に撃ち込まれた銃弾が200発以上と尋常でなく、まさに蜂の巣状態だった一方、警察側の負傷者がたった1人と不自然な点が多く、警察の主張に疑惑の目が向けられた。射殺された13人の中に、現役の警官や国軍兵士など5人も含まれており、これも謎を呼んだ。

 この事件は、汚職撲滅を目指すアキノ大統領の注目を集め、司法省が調査に乗り出した。その結果、射殺された13人のほとんどが至近距離からの銃撃で死亡しており、反撃もほとんど確認できず、警察が主張する銃撃戦がまったくのうそであり、一方的な「抹殺」であることが暴露された。

 抹殺の理由については、「地方で横行する違法賭博の上納金をめぐる警察組織同士の縄張り争い」との見方が濃厚だが、まだ全容は解明されていない。いずれにしろ、警官が公務とは関係ない理由で組織を動かし、13人もの命を奪ったことに間違はない。

 当地では、警官というと裏で何を企んでいるのか分からない連中、というイメージが根強い。このような事件が、ただでさえ低い警察への信頼をさらに悪化させ、市民が捜査に非協力的になるという悪循環を生んでいる。
(F)

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sekai_no_1 at 11:43│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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