2013年01月24日

出稼ぎ家政婦の悲劇

エジプトから

 新年早々、暗いニュースが飛び込んできた。イスラム教の聖典コーランを憲法とし、その言葉を法律化したイスラム法を厳格に適用するサウジアラビアで、乳児殺害の罪に問われたスリランカの出稼ぎ家政婦が、雇い主の乳児を殺害したとして斬首刑に処せられた。

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 事件が発生した2005年当時はまだ17歳。家族と離れて1人出稼ぎに出ていた環境を考え合わせるとさらにあわれだ。雇い主とけんかした後、意図的に窒息死させたと発表されたものの、本人は、自白を強要されたと主張、乳児が哺乳瓶からミルクを飲んでいる時の窒息事故だとしている。スリランカ政府や人権団体の抗議を無視する形で処刑が行われた。

 イスラム法で、窃盗犯の手首を切り落とすとか、姦淫した女性を石打ちの刑に処するなど残忍な刑が多いのは、コーラン成立時の価値観や思想がそのまま法律化されているからだ。サウジでは車の運転すら認められていない。別のスリランカ人家政婦が、2010年8月に、雇い主からの罰として皮膚に針と釘を24本も打ち込まれていた。誰が見ても、イスラム法は「古い」のだが、変えてはならない「神の言葉」として硬直化し、放置されている。

 多くの良識ある人々が“蛮行”と感じながらも、批判すると「死刑」を宣告されることから、真っ向から批判することを避けている。アルジェリアでは、邦人を含む800人以上が拉致され、数十人が“異教徒”という理由だけで殺害された。国際社会は、愚かな信仰とテロを信奉するイスラム過激派集団に対し決然とした態度で臨み、イスラム穏健派指導者に対し、イスラム教徒への徹底した教育に責任を持つよう強く要請すべきだ。これ以上過激派の蛮行を許すべきではない。

(S)

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