2013年04月09日

パリの中国人

フランスから

 パリは、フランスの中で最も多民族が住む都市だ。人口の約2割がフランス以外から来た移民と言われ、特に多いのは北アフリカ・マグレブ諸国からの移民だが、最近は中国からの移民が急増中だ。

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 3年前には、パリ市内の中国人が経営する宝石店がアラブ系の若者に襲われたにもかかわらず、警察が相手にしなかったという理由で、パリ在住の約3万人の中国人が抗議デモを行った。それもレストランやブティックの窓ガラスを割る暴挙に出て、パリっ子を驚かせた。

 最近、パリで出会った50代の中国人の夫婦は、そんな中国人の態度を嘆いている。彼らは文化大革命が猛威を振るった中国を親とともに脱出した世代だ。もともとは日本の四国ほどの土地を持つ大地主だったが、全て国に奪われ、フランスに亡命した。

 彼らは華僑のネットワークを利用しながら、フランス社会の底辺から努力で這い上がり、今ではノルマンディー地方に別荘を持つ裕福な生活を送っている。彼らはフランスから多くのものを学び、本国の政治体制に対しては批判的だ。そんな彼らに中国政府から手紙が届き、中国でのビジネスを優遇するので中国に来てほしいという誘いがあったという。

 無論、頭から今の中国共産党政府を信用していない彼らは、断ったそうだが、理由は政治的理由だけではないという。彼らが言うには中国本土でビジネスを展開する中国企業は信用できないというのだ。「彼らはうそつきで、すぐに人をだます」「法令順守なんて関係ない」と手厳しい。

 すっかりフランス人化している彼らだが、生活スタイルはあくまで中国的で中華料理を好み、家の中に一歩足を踏み入れると、かつての中国の金持ちの伝統的な家をほうふつさせる調度品で埋め尽くされている。中国を追い出された大地主なら当然かもしれない。

 そんな彼らは今、パリの新しい世代の中国人に眉をひそめている。彼らは金だけが目的でパリにやって来て、不法な方法で金儲けをし、子供の教育には不熱心で、フランスに馴染むつもりはまったくないという。パリの中国人と一口で言ってもさまざまだ。

(A)

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sekai_no_1 at 10:38│Comments(0)TrackBack(0)ヨーロッパ 

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