2013年04月22日

北朝鮮進出のリスク

韓国から

 北朝鮮が韓国人の立ち入りを制限したり、自国労働者を撤収させたことで生産が全面的にストップしている開城工業団地。南北交流・協力の象徴で軍事的緊張緩和にも一役買ってきたとの評価もあるが、またしても北朝鮮による脅しに振り回されている。

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 韓国北西部の軍事境界線を陸路で越えて間もなくの場所にある広大な敷地に約120社の韓国中小企業が進出している。かつてバスでここを通った時、工業団地から一歩外に出た開城市内の街並みが、半世紀は時計の針が戻ったかと錯覚するほど古く、寂れていたことに愕然としたものだ。工業団地は「前近代的な北朝鮮の中にある近代的な韓国」だ。

 こうした地理的状況を見ただけでも北朝鮮リスクがどれほど高いか実感が湧くが、実は進出を決めた企業の覚悟も並大抵のものではない。1997年に韓国を襲った通貨危機で倒産寸前まで追い込まれ、最後の望みを懸けて、ここを選んだケースが少なくないと聞く。

 工業団地ができたのは北朝鮮に融和的だった盧武鉉政権の時。政府の音頭で開発し、政治情勢などによる不測の事態があっても一定の損失補填を約束した。

 だが、北朝鮮は韓国の足元を見るように揺さぶりをかけ、これまで何度か閉鎖の危機に直面してきた。

 ある高位脱北者に言わせると、南北経済協力で韓国側の手によって北朝鮮国内に造られた建物や設備は「いずれ自分たちの物になると思っている」のだそうだ。

 韓国スタッフを締め出し、財産没収を宣言した金剛山観光を見れば、誇張とばかりは笑っていられない。

 皮肉なのは、今回の脅しが韓国政府が開城工業団地への外資誘致検討を発表した矢先だったことだ。計画では投資説明会を行う予定だったというが、仮にやるなら投資家たちに「脅迫や財産没収に対する覚悟はできているか」と念を押すべきかも。

(U)

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sekai_no_1 at 15:46│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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