2013年04月25日

本屋がない!

米国から

 先日、ワシントンの米議会に行った後、最寄りのユニオン駅にある本屋に立ち寄ろうとした。記事を書く資料として買いたい本があったからだ。ところが、その本屋はいつの間にか無くなっていた。

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 米国では近年、本屋が激減している。インターネット書店の普及や電子書籍の台頭で、本屋を取り巻く経営環境が厳しくなっているためだ。

 2011年には書店チェーン2位のボーダーズが倒産。同社が10年時点で全米に展開していた約700店舗が消えてしまった。個人的な皮膚感覚では、同社の倒産により、身の回りの本屋が半減してしまったような気がする。

 日本では再販制度により、書籍はどこでも同じ価格で販売されるが、米国では書店側が販売価格を自由に決められるため、激しい値引き競争が繰り広げられている。基本的にネット書店のほうが安いので、米国人の友人は「本屋で立ち読みしてアマゾンで買う」と言う。家電製品を店頭でチェックして、ネットで注文するのと同じだ。
 本屋は立ち読みができるのがネット書店にはない大きな魅力。だが、立ち読み専用になってしまったら、商売にならない。

 もともと、米国の書店にはスターバックスなどカフェが併設されている店舗が多く、立ち読みどころか、コーヒー片手にくつろぎながらいつまでも読むことができる。

 ネット書店と電子書籍のおかげで、本屋まで足を運ばずに本が買えるようになったとはいえ、本屋がない社会はあまりに寂しい。

 利便性と引き換えに日常生活の大切な一部を失いつつある気がする。

(J)

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