2013年05月06日

迷惑な選挙運動

フィリピンから

 フィリピンでは中間選挙投票の月を迎え、選挙運動が活発化している。ただでさえ騒々しいフィリピンの生活環境だが、選挙運動も日本では考えられないほど迷惑だ。

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 まず目に付くのが、所構わず張られる候補者のポスター。近くにある墓地の外壁は、赤を基調としたポスターでびっしりと埋められている。それぞれのポスターに、投票用紙のマーキングシートの何番をチェックするのか書いてあるのも、日本では見られない光景だ。

 選挙運動で最も迷惑なのが、モーターケードと呼ばれる自動車行列。スピーカーからキャンペーンソングを大音量で流しながら、多数の車やバイクがノロノロと道路を走る。もちろん周辺は大渋滞。バイクはヘルメットの装着が義務付けられたはずだが、なぜかみんなノーヘルで堂々と走っている。たまに朝の早い時間から、これをやられるからたまらない。ビックリして飛び起きることもしばしば…。

 騒々しい選挙運動も困りものだが、深刻なのが選挙をめぐる暴力事件だ。各地では候補者を狙った暗殺事件が活発化している。フィリピン南部のミンダナオ島では、選挙運動を終えた町長や支持者が乗ったトラックが武装集団の襲撃を受け、12人が死亡する事件が起きているほか、共産ゲリラのNPAが市長が乗る車を襲撃し2人が死亡、市長も重傷を負った。

 この国の選挙は、政治生命だけでなく、本物の命も懸けなければならない。

(F)

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sekai_no_1 at 09:44│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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