2013年05月20日

ボウフラ1匹で罰金40万円?

シンガポールから

 シンガポール保健省はこのほど、先月中旬のデング熱感染者数が例年の2倍半に上っていることを明らかにした。大人は感染しても、大体、発熱後に回復するが、体力が弱い子供がデング熱にかかると命を落とすケースが後を絶たない。

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 デングウイルスは、日本脳炎ウイルスと同じフラビウイルス科に属するウイルスで、熱帯縞蚊や一筋縞蚊などの蚊を媒介に感染する。

 デング熱はある時点で爆発的に増加する傾向があることからシンガポール保健省は、蚊の駆除や刺されないよう自己防御するなど注意を呼び掛けている。

 大体、ままよと放置される熱帯性楽天主義の国タイとは違って、実務的能力においてシンガポールの官僚は長けている。特筆すべきは保健省管理下の特別捜査官800人の派遣だ。彼らは抜き打ち的に各家庭や企業を訪問し、ベランダの鉢受けに溜まっている水にボウフラでも発見されようものなら、4000円から40万円もの罰金が科せられることになる。

 シンガポールでは水打ちは禁止されている。日本では夏場、どこでも見られる水打ちだが、シンガポールでは涼気のメリットよりボウフラが湧くデメリットを重く憂慮する社会だからだ。だから、たばこのポイ捨てが罰金となるのと同様、道路への水撒きも罰金が科せられる。

(T)

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sekai_no_1 at 11:19│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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