2013年05月27日

加速する英語推進

フランスから

 かつて、フランス人はフランス語にプライドを持っているから英語が喋れても喋らないなどと言われていたが、今や英語が喋れないマイナス面の方が深刻化している。現在、政府は、フランスの国立大学の授業を英語で行うことを可能にする方針を検討中だ。

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 フランスでも、私立のエリート養成校であるグラン・ゼコールと呼ばれる専門大学では、英語で授業を積極的に行っている。特にビジネス・スクールや工科系の大学では、7割の授業が英語という大学もある。

 フランス西部レンヌにある国際ビジネススクールでは、中国から毎年約70人の留学生を受け入れており、彼らは基本的にフランス語の勉強をしたことがない。

 しかし、授業の大半が英語で行われ、論文も英語でOKなので問題がない。学費は英国のビジネススクールの半額で経営学位が取れるため人気は高い。

 逆に国立大学では、英語での授業は多いとは言えないし、法整備が十分でないために、大学ごとに対応はまちまちだ。トゥールーズの国立大学では、優秀な外国人教授を積極的に採用し、英語での授業を許している。大学側は英語での授業を制限すれば、優秀な教授陣をそろえることができないと言っている。

 一方、フランス人の大学生の多くも、今や時代の流れとして仕方がないと受け止めている。彼らにとっては、英語はアメリカや英国の言葉というよりは国際語だからだ。大企業に就職したければ、今や英語は必須ということで、英語の授業が増えることにメリットがあると考える学生は増えている。

 それに留学生が増えることは国益にもかなう。ヨーロッパでは英国が断トツで留学生を受け入れているが、学費は非常に高い。逆にフランスの場合は、留学生でも学費はほとんど掛からないにもかかわらず、フランス語がネックになって留学生は増えない。

 しかし、英語での授業を増やすことには反対意見もある。それはフランス語の存在価値が低下し、フランス語で学問する意味が薄れていくことへの懸念があるからだ。その抵抗勢力も相当に強い。

 特にアカデミックな世界では言語は非常に重要だ。とはいえ、確実に英語での授業は増えている。

(A)

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sekai_no_1 at 11:27│Comments(0)TrackBack(0)ヨーロッパ 

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