2013年06月03日

新法王のゴーストライター

ウィーンから

 退位法王ベネディクト16世は南米出身の新法王フランシスコの法王就任初の回勅(法王公文書)のゴーストライターだ、といううわさが流れている。その情報源はイタリアのジャーナリストではなく、同国南部のルイギ・マルテラ司教だ。

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 同司教は教区誌の中で「前法王ベネディクト16世は信仰に関する回勅を執筆していたが公表せず退位した。そこで前法王の回勅を新法王フランシスコの名で公表する」というのだ。同司教はバチカン定期訪問(アド・リミナ訪問)の時、フランシスコ法王から直接聞いた話という。同司教だけではない、数人の司教たちも聞いたという。

 ベネディクト16世は学者法王の呼称を持ち、多忙な法王時代にも著書を発表するほどの書き手だ。退位直前に「ナザレのイエス」3部作を完成し、出版する著書はいずれもベストセラーとなる、といった具合だ。

 ドイツ人法王が退位という歴史的な決断を下した背後には、健康問題のほか、法王職が多忙でゆっくりと書物を読み、書くことができないことに耐えられなくなったからだという臆測情報もあるほどだ。

 その退位法王は現在、バチカン内の修道院で生活している。ゲスト・ハウスのサンタ・マルタを拠点とするフランシスコ法王にとって、ベネディクト16世は文字通り隣人だ。新法王がその気になればいつでも会えるし、助言が必要ならば聞くことができる。

 世界的神学者であり、筆が立つベネディクト16世は南米法王フランシスコにとって理想的なゴーストライターの資格を有している。

 超多忙の現職ローマ法王は回勅をゆっくりと書いている時間がない。だから、現法王と前法王の間でゴーストライター契約がひそかに締結されても不思議ではないだろう。現法王にとって執筆時間が浮く一方、学者法王にとって人生の生きがいが出てくる。現・前両法王にとってメリットだ。

(O)

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sekai_no_1 at 15:17│Comments(0)TrackBack(0)ヨーロッパ 

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