2013年06月05日

拉致情報にはご用心

韓国から

 それは初夏の暑い日だった。約束の場に着いてみると、黒いスーツに身を包み直立不動の姿勢。脱北してまだ間もない彼は記者を自宅に案内し、パソコンの前におもむろに腰かけ、ズボンのポケットからUSBメモリーを取り出して説明し始めた。

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 「ここに入っているのは日本政府も欲しがる拉致被害者の北朝鮮での個人情報。私はインタビューに応じていくらかの謝礼をもらって満足する他の脱北者とは違う」
 情報に飛びつきたい衝動に駆られたが、その日は話だけ聞いて別れることにした。1カ月後、彼が詐欺で訴えられたと知った。

 日本人拉致被害者をめぐる「情報提供」話が出るたびに、数年前に会った彼のことを思い出す。日本人はお人よしでだまされやすい――脱北者たちにそんなイメージを持たれてはいまいか。残念であり、ちょっと癪に障る。

 先日、日本のある主要紙が、韓国に亡命した北朝鮮軍出身の脱北者が自分が拉致の実行犯だと言って証言をしたとして1面で大きく報じたが、早くも証言内容が事実と食い違うとの指摘が出ている。

 その2日後、今度はこちらの有力紙が、ラオスから北朝鮮に強制送還された脱北者9人の中に北朝鮮に拉致された松本京子さんの息子がいたとの情報を当局が入手し今確認していると報じ、日本でちょっとした騒ぎとなった。事の重要性からすればオープンにすべきだが、このソースも有力紙記者以外とは連絡を絶ち、肝心要の部分は確認できないままだ。

 お騒がせな韓国発・日本人拉致情報にはもっと“選球眼”も持たないと!。自戒を込めそう思うこの頃だ。

(U)

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sekai_no_1 at 09:38│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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