2013年06月06日

娘を奪われた悲しみ

米国から

 先月初め、北朝鮮による日本人拉致問題に対する国際社会の理解促進を目的とした日本政府主催のシンポジウムが米ワシントンで開かれた。飯塚繁雄さんら3人の拉致被害者家族がスピーチしたが、ある日突然、大切な家族を奪われた計り知れない悲しみ、苦しみ、憤りを聞くたびに胸が締め付けられる。


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 拉致問題で個人的に印象深いのは、横田めぐみさんの母早紀江さんによる2006年の訪米だ。早紀江さんが証言した米議会の公聴会や記者会見などを取材したが、この時は早紀江さんの苦しみを本当の意味で理解できていなかった気がする。なぜなら、この当時、自分には子供がいなかったからだ。

 早紀江さんの訪米から5年後。我が家に待望の第1子となる娘が生まれた。結婚から11年目にしてようやく授かった子供だった。我々夫婦にとっては「宝物」のような存在。愛おしい娘がもし北朝鮮の工作員に連れ去られたら…。そんな想像をするだけで身の毛がよだつ。

 シンポジウム会場ではめぐみさんの拉致事件を描いたドキュメンタリー漫画『めぐみ』の英語版が配られた。帰宅途中の電車の中でこの本をペラペラめくっていると、1枚の写真が目に止まった。父横田滋さんが赤ちゃんの頃のめぐみさんを抱きかかえている写真だった。

 ほっぺたがふっくらしためぐみさんは、うちの娘とどことなく似ている。そう思った瞬間、車内には多くの乗客がいたが、込み上げてくる涙を抑えることができなかった。

(J)

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