2013年06月13日

たとえ死んでも

ロシアから

 55歳のナターシャさんは4月、「5月半ばに、キプロスに行く」ことを決めた。キプロスは夏になると毎日40度を超す猛暑になる。5月なら気温も30度ほどで、泳ぐにも最適だからだ。

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 しかし、4月末に問題が起こった。しばしば、めまいがして、気を失うようになったのだ。医者に診断してもらったところ、「脳に向かう血管が詰まりやすくなっているのが原因」とのこと。軽度の「脳卒中」状態、事態は極めて深刻だ。医者は、脳の詰まりを軽減するために、「塩分」「脂質」制限を命令。血管を広げる薬を飲み、点滴を受けた。

 驚いたのは夫のビクトルさんである。30年連れ添った妻を亡くすかもしれないという恐怖に襲われ、不眠症になってしまった。

 しかし、当のナターシャさんは言う。「私は、病気に負けないわ!」ビクトルさんは「そうだ!おまえには俺もいるし、娘もいる。娘が結婚し、孫が生まれるまで生きるんだ!」と励ました。

 すると彼女は怪訝そうな顔をして、「何を言ってるの?私はキプロスに行かなきゃならない。私は『キャンセルの際返金しない』チケットを買っちゃったのよ」と言った。

 ビクトルさんは、「おまえ、キプロスに行くのか!?死ぬぞ!」と泣きそうな顔をして止めた。彼女は「どうせ死ぬなら、キプロスに行って、楽しんでから死ぬわ」と決意を変えなかった。

 ナターシャさんは、前日まで点滴を受け、キプロスに旅立った。そして10日後、真っ黒に日焼けして戻ってくると、「休んだおかげですっかり体調がよくなったわ!」とにっこり微笑んだ。ロシア女性は最強である。

(Y)

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sekai_no_1 at 10:34│Comments(0)TrackBack(0)ロシア 

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