2013年07月01日

中国人事務局長が誕生

オーストリアから

 ウィーンに本部を置く国連工業開発機関(UNIDO)の新事務局長に中国のエリート官僚、李勇財政部副部長が第1回投票で選出された。当選には工業開発理事会(IDB)の53カ国中、3分の2以上の支持が必要だが、李氏は37票を獲得した。

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 事務局長選には、李氏のほか、ポーランド、イタリア、アフガニスタン、カンボジア、タイから5人の候補者が立候補していた。

 IDBが開催された国連Mビル1階の会議前にはUNIDO会議としては珍しく、カメラ・チームを含むジャーナリストたちが待機していた。その半分以上は中国人ジャーナリストたちだ。中国ジャーナリストがウィーンの国連の会議でこれほど多く集まったことはなかった。

 UNIDOでは過去、米国、オーストラリア、カナダ、英国、ニュージーランド、フランスなど欧米の主要加盟国が次々と脱退し、専門機関として存続が問われてきた。特に、米国が脱退してからは、世界のメディアもUNIDOの動向は報道しなくなった。

 UNIDOで記事となるのは、その腐敗と不正問題だけだ、といわれるほどだ。
 中国人外交官と話す機会があった。同外交官は「李事務局長は停滞してきたUNIDOの再建という大きな課題を担うことになる。喜んでばかりいられない」と述べていた。正直な感想だろう。

 いずれにしても、中国人事務局長の誕生はウィーン国連にとって朗報だろう。李事務局長の一挙手一投足を報道するため多くの中国人ジャーナリストがUNIDO会議をフォローするだろうからだ。「UNIDOが活気を取り戻すかもしれない」といった淡い期待も聞かれる。

 その一方、「欧米主要国の不在をいいことに、中国はアフリカ支配の野望実現のためにUNIDOを利用していくだろう」という懸念の声もある。

(S)

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sekai_no_1 at 13:47│Comments(0)TrackBack(0)ヨーロッパ 

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