2013年09月02日

改善されぬ運転マナー

フランスから

 かつてフランスは欧州連合(EU)域内では、下から数えた方が早い交通事故多発国だった。10年ほど前、政府は、この汚名を晴らすため、速度違反をキャッチする監視カメラ付きのレーダーを大量に全国に設置した。

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 その効果は大きく、交通事故死者数も半減し、交通事故数も減少に転じた。当時、フランス人の友人たちは「フランス人も道路交通法には従わないとね」とすんなり自分たちの無謀運転を認める発言をしていた。

 ところが今年初めに、仏世論調査会社がフランス人1065人を対象に、道路交通法の順守状況に関するアンケートを行った結果は、フランス人はますます道交法を守らなくなっているというものだった。

 アンケート結果では、47%のドライバーが疲労時にも運転しており、そのうちの85%が疲労時の運転は危険だと認識していると答えている。また、長距離運転などで35%のドライバーが4、5時間の長時間運転を休憩なしに行っている。

 さらに大半のドライバーが携帯電話の運転中の使用を危険と知りつつ、37%のドライバーが運転中にも携帯電話を使用し、40%のドライバーがハンズフリーを使用していないとしている。フランスでは運転中の携帯使用は禁じられている。

 また、交通事故死の原因トップの飲酒運転に関しては、73%のドライバーが義務付けられているアルコール検知器を所持していながら、7%しか使用しておらず、規定値以上の飲酒をした26%が運転したことを認めている。

 しかし、運転マナーの改善状況はこのアンケートからは分からない。というのもマナーの悪さが事故につながるケースも多いからだ。友人の英国人は「フランスを含む南ヨーロッパのドライバーの運転マナーが最悪なのは誰もが知っていることだ」と言っている。

 ガソリンスタンドやスーパーのパーキングでさえ、割り込みがあり、危険を感じることは多い。パリに住む米国人の友人は「とにかく、この国で運転する時は、極端なエゴイストになる以外、スムーズな運転はできない」などと言っている。

(M)

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sekai_no_1 at 13:20│Comments(0)TrackBack(0)ヨーロッパ 

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