2013年09月25日
大統領が嫌いなこと
韓国から
こちらの検察庁長官に隠し子疑惑が浮上し、マスコミが連日大騒ぎだ。大手紙が1面トップ記事ですっぱ抜いたのが発端となり、名指しされた長官と新聞社による法廷闘争に発展しているが、情報をリークしたのは実は長官の捜査方針に不満を抱いていた青瓦台(大統領府)だったのではないかという説が流れ、政治争点化する兆しも見せている。
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こちらの検察庁長官に隠し子疑惑が浮上し、マスコミが連日大騒ぎだ。大手紙が1面トップ記事ですっぱ抜いたのが発端となり、名指しされた長官と新聞社による法廷闘争に発展しているが、情報をリークしたのは実は長官の捜査方針に不満を抱いていた青瓦台(大統領府)だったのではないかという説が流れ、政治争点化する兆しも見せている。
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長く男性中心社会だった韓国では、この種の問題を表面化させることに抵抗感を持つ人が少なくなかった。「男の出世に女性問題の一つや二つどこが悪い?」という浮気を必要悪と見る風潮だ。ところが昨年末、女性として初めて朴槿恵大統領が当選し、状況は変わった。識者の間からはすでに「男社会の常識はもう通用しないかも」と危惧(?)する声すら聞かれていた。
朴大統領の華々しい米国公式訪問に随行した青瓦台報道官が現地でセクハラ疑惑を引き起こした際、朴大統領が報告を受けて即断即決で報道官を更迭したのを見ても、朴大統領の“決意”の程が感じられるが、今回の隠し子疑惑の場合も、仮に青瓦台リーク説が正しければ大統領の「潔癖症」にうまく訴えた司法介入ということになる。
だからなおさら日本が覚悟しなければならないのが、いわゆる元従軍慰安婦問題だ。歴史認識をめぐる日韓両国の懸案のうち朴政権は慰安婦問題に最も力を入れている、というのがソウルの日韓筋が抱いている印象だ。
日本政府としての見解や立場が変わることはないだろうが、朴大統領も5年の任期期間中、この問題をうやむやにすることはまずなさそうだ。
(U)
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朴大統領の華々しい米国公式訪問に随行した青瓦台報道官が現地でセクハラ疑惑を引き起こした際、朴大統領が報告を受けて即断即決で報道官を更迭したのを見ても、朴大統領の“決意”の程が感じられるが、今回の隠し子疑惑の場合も、仮に青瓦台リーク説が正しければ大統領の「潔癖症」にうまく訴えた司法介入ということになる。
だからなおさら日本が覚悟しなければならないのが、いわゆる元従軍慰安婦問題だ。歴史認識をめぐる日韓両国の懸案のうち朴政権は慰安婦問題に最も力を入れている、というのがソウルの日韓筋が抱いている印象だ。
日本政府としての見解や立場が変わることはないだろうが、朴大統領も5年の任期期間中、この問題をうやむやにすることはまずなさそうだ。
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