2013年10月21日

多発する未成年ルーマニア人の犯罪

フランスから

 パリに観光に訪れたことのある人なら、地下鉄などでフランス人とは思えない少年少女らがスリやひったくりをしている光景を見掛けた人もいるだろう。いや、実際に彼らの被害に遭った日本人観光客も少なくない。

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 彼らは数人で行動し、地下鉄に乗り込んで標的の人物を取り囲み、気付かれないようにカバンなどを剃刀で引き裂いて財布やパスポートを盗んだりしている。逃走は素早く、奪った物は待機している他のチームに渡され、捕まえても何も持っていないケースが多い。

 そんな光景をパリで見掛けだしたのは10年以上前になる。ただ、当時はそれほどの脅威を感じなかったが、最近は彼らの活動がエスカレートしている。彼らとはルーマニアから非合法に入国してきた少年少女たちだ。

 パリ警察当局によると、2008年1月から2011年末の4年間に把握しているパリ市内での非在留ルーマニア人絡みで起きた事件は1323件から8245件に跳ね上がっている。4年間で524%増というのは驚異的な数字だ。窃盗や強盗、暴力的物乞いがほとんどで、昨年は8%減少したらしいが、それでも多い。

 それに内務省によれば、パリ市内でひったくりなどの軽犯罪で身柄を拘束された未成年者の半数以上が非在留ルーマニア人で、逮捕件数は2011年だけで5468件に上ったとしている。少年少女らの多くは犯罪組織などによってフランスに入り、盗んだ金品は組織に渡され、彼らは小遣い程度の金で生きているようだ。

 犯罪組織は、いわゆるジプシーとかロマと呼ばれる古くからヨーロッパ中に流浪の民として生きてきた人たちと関係ある組織だが、フランスでは違法キャンプに住みながら、女性や子供たちに物乞いや物取りをさせ、男たちはギャンブルしながら生きてきた。

 ロマは治安悪化の元凶ということで、サルコジ前政権時代から違法キャンプの強制撤去、強制送還などを行ってルーマニア人の不法滞在者を追放してきたが、最近は欧州レベルの人権擁護の高まりもあり、観光大国としては頭の痛い問題になっている。

(A)

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