2013年11月05日

深刻な聖職者不足

オーストリアから

 ローマ・カトリック教会は聖職者不足で悩まされている。日曜礼拝を担当する聖職者がいない、といった教会が増えてきた。南米出身のフランシスコ法王は、聖職者の未成年者への性的虐待問題で信頼を失った教会の立て直しに腐心しているが、あと10年もすれば、聖職者不足と高齢化で教会の土台は大揺れになる、といった声もあるほどだ。

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 ローマ・カトリック教会は聖職者不足で悩まされている。日曜礼拝を担当する聖職者がいない、といった教会が増えてきた。南米出身のフランシスコ法王は、聖職者の未成年者への性的虐待問題で信頼を失った教会の立て直しに腐心しているが、あと10年もすれば、聖職者不足と高齢化で教会の土台は大揺れになる、といった声もあるほどだ。

 世界的には依然、アフリカやアジア地区で聖職者数は微増しているが、欧州では神父が一人もいない教区は多い。例えば、東欧のポーランドは共産政権時代も冷戦後もカトリック教国だった。共産政権時代のヤルゼルスキー大統領も「わが国は共産国だが、その精神はカトリック教国に入る」と認めるほど、国民のカトリック教会への忠誠心、信仰は強く、東欧の民主化の先駆的役割を果たしたことは歴史的事実だ。その欧州カトリック主義の模範国だったポーランドで聖職者の数や聖職者候補(神学生)の数が減少してきているのだ。

 聖職者不足だからといって、「誰でもいい」というわけにはいかない。ウィーンの神父養成セミナーでは、聖職者の性犯罪を事前防止するため神父候補者たちの精神分析を実施している。そのポイントは、「性生活の統合」、そして「ストレスへの耐久力」といった神父という職業への適正検査だ。前法王べネディクト16世は「神父はパートタイマーではない」と主張し、神への献身を求めていた。神父へのハードルは下げてはならないというわけだ。

 スイスのカトリック教会の6教区では「教会で働いてみませんか」といったキャンペーンを始めている。バチカン放送独語電子版によると、スイスのローマ・カトリック教会の6司教区で「教会の召命」とタイトルして若者たちに教会の仕事をアピールしている。

(O)

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