2013年11月11日

多発するATMスキミング

タイから

 観光地には意外な落とし穴が待ち受けているものだ。
 せんだって都内にあるロレックスセンターの現金自動預払機(ATM)で、スキミング装置でカード情報が盗まれ、ウクライナに違法送金されたことが明らかになった。

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 スキミング装置というのはカード情報を不正に読み取る装置だが、都内のカシコン銀行やサイアムコマーシャル銀行、TMB銀行など五つの銀行のATMカードがこの被害に遭った。カシコン銀はカード117枚の情報が盗まれ、38人もの被害者が合計27万バーツ(約90万円)の被害に遭っている。

 なお同行は被害者に対し、被害額を全額補償すると発表した。現段階での被害額は大したことがないものの、このスキミング事件がタイの主要産業に育っている観光産業に及ぼす影響は計り知れないものがある。

 カード1枚で支払いを済ませられるカード社会は、現金を持ち歩かないでも済むし、ビジネスマンにも観光客にも便利なツールだ。だがその便利さの代償が、違法な“資産の盗掘”であれば話は別だ。

 タイの観光産業は、同国の国内総生産(GDP)に対する貢献度は高いが、治安の維持だけでなく犯罪の温床をたたき出す覚悟と実績がなければ、いずれボディーブローのようにじわりと効いてくることになる。

(T)

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