2013年12月09日

生きている仏教

スリランカから

 スリランカの古都キャンディーの仏歯寺を2年ぶりに訪れた。
 仏歯寺の前にあるホテルに宿を取った。翌日の午前5時、けたたましい音響にたたき起こされることになった。それは拡声器から流れるイスラム教の礼拝を呼び掛けるアザーンにも似ていた。だが日本で言えば京都に匹敵するキャンディーで、アザーンはあり得ない。

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 よく耳を澄ますと、なるほどアザーンほど抑揚の振幅が大きくはない。それは仏歯寺の参詣を呼び掛けるものだった。いわば仏教版アザーンというわけだ。

 それに促されるように陸続と仏歯寺には人々が集まり始める。ホテルの2階からその全容をつかむことができる。

 参詣する人々は結構、幅があり老若男女一同が粛々と闇の中にライトアップされた仏歯寺を目指す。この光景は散歩がてら神社で手を合わせるような感じではない。自分の存在そのものがこのためにあるといった感覚の世界だ。

 その見えざる磁場に吸い寄せられて早朝の仏歯寺を参詣した。まだ暗闇が支配する未明の時間帯だが、この仏歯寺だけは列をなしている。しかも、全員、蓮の花や牛乳で炊き上げたご飯など、それこそ山積み状態の供え物を手にしている。

 参詣する人々にすれば、仏様に施すことで業からの脱却を図ろうとしているのは事実だが、それにしても死後2500年近く経とうとしているのに、なおこうした熱狂に近い形で慕われる釈迦の徳というのも、すごいものだとつくづく思う。

(T)

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sekai_no_1 at 13:15│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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