2013年12月18日
脱北者のテレビ荒らし
韓国から
北朝鮮ナンバー2の張成沢氏が粛清された事件で、例によってこちらのマスコミは連日大騒ぎだ。地上波はそれほどでもないが、ニュース専門や時事番組の多いケーブルテレビは朝から晩までこれでもかと言わんばかり関連特番を組んでいる。近年、北朝鮮への関心が薄れたかと心配していた矢先、ここまで熱を上げてくれるのは北朝鮮ウオッチャーの一人としては気分のいいものだ。
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北朝鮮ナンバー2の張成沢氏が粛清された事件で、例によってこちらのマスコミは連日大騒ぎだ。地上波はそれほどでもないが、ニュース専門や時事番組の多いケーブルテレビは朝から晩までこれでもかと言わんばかり関連特番を組んでいる。近年、北朝鮮への関心が薄れたかと心配していた矢先、ここまで熱を上げてくれるのは北朝鮮ウオッチャーの一人としては気分のいいものだ。
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ただ、ちょっといただけないのは特番に招かれる一部の脱北者ゲストだ。北朝鮮に「いた」という理由で専門家風情を装うのはまだいいとしても、ひどいのは北朝鮮が処刑を発表する前に「すでに処刑された」と消息筋情報をひけらかしてみたり、「金第1書記夫人と不倫仲だった」などの未確認情報を追認する人たちだ。情報が独り歩きし、政府もいちいち確認の対応に追われる始末だ。
日本でも北朝鮮問題をテーマにした民放ワイドショーに出演するコメンテーターの「知ったかぶり」をいぶかる声が上がっていたものだが、最近の脱北者たちによる韓国テレビ荒らしはまさに“週刊誌状態”。金総書記が死去した時に遺書を入手したと言って記者会見まで開いた脱北者が、多くの専門家がウソだと指摘しているのもお構いなく、その著名(?)さを売りにこのところテレビに出まくっている。とてもまねできない図太さだ。
もっとも、いろいろな説が飛び出す韓国の様子を、実は北朝鮮指導部は楽しんでいるのかもしれない。自分たちが思いも付かなかった奇想天外なストーリーあり、噴飯ものありで。小説より奇なる北朝鮮もビックリしてるかも。
(U)
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日本でも北朝鮮問題をテーマにした民放ワイドショーに出演するコメンテーターの「知ったかぶり」をいぶかる声が上がっていたものだが、最近の脱北者たちによる韓国テレビ荒らしはまさに“週刊誌状態”。金総書記が死去した時に遺書を入手したと言って記者会見まで開いた脱北者が、多くの専門家がウソだと指摘しているのもお構いなく、その著名(?)さを売りにこのところテレビに出まくっている。とてもまねできない図太さだ。
もっとも、いろいろな説が飛び出す韓国の様子を、実は北朝鮮指導部は楽しんでいるのかもしれない。自分たちが思いも付かなかった奇想天外なストーリーあり、噴飯ものありで。小説より奇なる北朝鮮もビックリしてるかも。
(U)
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