2014年03月07日

「悪いのは米とイスラエル」

エジプトから

 エジプトに長く滞在して、国民が共通して持つ異常な感覚に時々ぶつかることがある。それは、常に「自分たちが問題なのではなく、イスラエルと米国に問題があるのだ」と主張する姿勢だ。

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 1997年に、邦人10人を含む62人が死亡したルクソール事件が発生した時、当時の学生らは、米国が引き起こしたとして、イスラム過激思想に染まったエジプト人が起こしたことを認めなかった。

 2001年米同時多発テロが起こった時も、国営の著名な新聞社が、イスラム教に悪印象を与えるため、米中央情報局(CIA)が仕組んだと主張する有名人のコメントを掲載した。責任転嫁姿勢は、エジプトが古来から王国だったため、責任を認めれば厳罰が処されることを恐れ決して自己の非を認めない姿勢が定着したと指摘する外国人もいる。

 イラクやレバノンのイスラム教内宗派闘争で多くの国民が死に、国際テロ組織アルカイダやナイジェリアのボコ・ハラムなどのイスラム過激派が無差別テロを起こして世界中に迷惑を掛け続けていることに対し、「イスラム教の責任」と感じて謝罪する指導者に出会ったことはない。

 最近出会った2人のエジプト人高齢者は、米国はエジプトを4カ国に、シリアを2カ国になど、アラブ諸国をできるだけ細分化することにより、イスラエルを守るための戦略を巡らしている、と同じことを主張した。この説はかなりのエジプト人に浸透している。米国がムスリム同胞団を支援するのも、エジプトを分断させたいからだという論理だ。

(S)

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