2014年03月10日

拳銃を向けられた知人

フィリピンから

 マニラ市にトンドという場所がある。かつてスモーキー・マウンテンという巨大なゴミ集積場があった地域で、今でも国内有数の貧困地区として知られており、この一帯の治安は極めて悪い。

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 先日、そこに住む知人と会う約束をしていたところ、携帯電話に「トラブルに巻き込まれて警察に行くことになった。路上で銃を向けられた」などという内容のメッセージがあり、予定はキャンセルとなった。

 翌日会って事情を聞くと、自宅近くの路地で車を停車させ、近所の人と話していたところ、後ろから来たバイクにクラクションを鳴らされたそうだ。バイクが通る十分なスペースがあったので無視していると、男がバイクから降りてきて怒鳴り始め、しまいに家から拳銃を持ち出してきたという。

 野次馬が蜘蛛の子を散らすように逃げる中、知人は自分もトンドの住人であることを伝えて、何とか相手を落ち着かせ、その場は収まったそうだが、家族に危険が及ぶ可能性もあり、念のため、警察に報告したらしい。その後、地域自治体のリーダーを仲介に、相手と顔を合わせる機会をつくり、奥さんと一緒に現れた相手が謝罪。結果的に丸く収まったという。

 銃を持ち出して謝罪で済むのが驚きだが、この程度のことをいちいち事件にしていたら、地域の警察は人手が足りなくなるのだろう。銃に関連する事件を見聞きするたび、何かのトラブルで自分に非がなくても、できるだけ穏便に済ませることが、この国では一番重要だと感じる。

(F)

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