2014年04月04日

野犬と同胞団が悩みの種

エジプトから

 エジプトで生活を始めた当初は、イスラム教のモスクから1日5回、早朝は3〜4時に巨大なスピーカーから流れるアザーンの大音声に起こされたものだが、ここ1年は、野犬の激しく吠える声に起こされている。野犬はこの一年で増え続け、道路を行き来する住民や子供たちに襲いかかる事件も多発するようになった。早朝の遠吠えや激しい叫びは、犬同士のけんかが主要な原因だが、犬の生意気さに激怒して暴力を振るい、犬を怒らせた結果、刃向われ吠えられることもある。

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 住民は危険極まりない状況に置かれているが、状況改善を警察や当局に訴える住民がいない。訴えても、当局は何も対策を講じないことが初めから分かっているからだが、動物愛護団体の目が光っていることもある。沈黙して耐えること以外に道が無いことを悟っているエジプト人。

 日本では、野犬が増えないよう、避妊手術を施すなどの方法もあるが、エジプトはイスラム教徒が90%の国故、避妊手当は動物の本能を否定するものとして禁じられているから頭が痛い。

 もう一つの騒音は、華々しく花火を打ち上げながらデモ行進し、大使館周辺のポリスボックスに手榴弾(しゅりゅうだん)を投下するなどして逃亡するムスリム同胞団による反政府行動だ。近所の人々は驚いてバルコニーから身を乗り出し、身勝手な同胞団の治安攪乱(かくらん)に激怒する。観光収入が貴重な外貨獲得手段であるエジプトにとって、治安悪化による観光客減少は命取りだが、同胞団はそれを良く知り、治安攪乱に邁進(まいしん)。その結果、ほぼ毎日、時には1日3回も停電があり、国民の同胞団に対する憎悪は日増しに増大している。

(S)

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