2014年05月12日

断水の呪い

フィリピンから

 前回、断水の告知にもかかわらず、結局、断水が行われなかった迷惑な話を書いたが、実はあの後に数日にわたる断水に見舞われることになった。

★ 続きを読む前に、ご協力お願いします! ⇒ 人気blogランキングへ


 警備員に断水の理由を聞くと、聖週間の連休に延期になった洪水対策の工事ではなく、何とマンションに設置されているポンプの故障だった。つまり記者の住んでいる建物だけが断水に陥ったのだ。

 フィリピンのマンションには、警備員と共にテクニシャン(技術者)が常駐していて、建物の水回りや電気関係を管理しており、いつもならすぐに修理できるはずだった。しかし、こんな時に限って、彼は休暇でバスで片道12時間以上もかかる田舎に帰ってしまっていた。

 というのも彼は、聖週間の連休に予定されていた断水に合わせて、給水タンクの清掃を行うため休日返上でスタンバイしており、聖週間が終わった後に休暇を取ったという事情だ。何というタイミングの悪さだろう。まるで断水の呪いである。

 結局、技術者は緊急事態にもかかわらず休暇をフルに満喫し、彼が帰ってくるまで約5日間断水は続いた。マンションの住人は地下にあるトイレの水道から、自分の部屋まで毎日バケツで水を運ぶという苦行の日々が続いた。

 それでも「台風の洪水で1週間以上も停電と断水が続いた時よりはまだマシ」と思えたのは、現地化がかなり進んでいる証拠かもしれない。この国で生活を続けるには、いかにストレスを抱えないかが重要である。

(F)

★ これは面白い、と思った方はクリックを!! ⇒ 人気blogランキングへ


sekai_no_1 at 11:35│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

トラックバックURL

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

電子ブック
シベリア鉄道見聞録 ウラジオストクからモスクワまで、「ロシア号」6泊7日同乗ルポ! ほか電子ブック多数!
メルマガ

このブログは、メルマガ「ワールド・ニューズ・メール」と連携しています!


QRコード
QRコード
最新コメント
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

月別アーカイブ