2014年05月20日
優勢のEU残留支持派
英国から
最近の英国の世論調査で、欧州連合(EU)残留支持派が54%になり、離脱支持派の37%を大きく上回っている。キャメロン英首相にとっては朗報だ。
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政権担当後の過去4年間、EU離脱賛成派が優勢で、保守党内外のEU批判勢力を抑えるのに苦労してきただけに、来年5月に実施される次期総選挙に向けて明るい見通しが出てきた。
ここに来てEU支持派が増加した理由としては、次のような要因が指摘されている。まず、英経済が好転しており保守党の経済政策が容認されたこと。従って、EU内にとどまって内部改革するというキャメロン首相の方針も正しいと思うようになっている。
次に、英独立党が離脱キャンペーンを激しくすればするほど逆効果になっていること。ルーマニアやブルガリアからの大量移民流入などは現実に起きておらず、多くの英国民は冷静に考えるようになっている。
さらに、欧州金融危機が一段落していること。また、ウクライナ危機でEU内の一体化と英国の指導力が必要なことが再認識されたことなどだ。
一般英国民はEUの官僚主義、政治統合化の動きは好まない。だが、EUを離れてはもはや生きられないことも本心では分かっている。保守党政権が続いて2017年末までに国民投票を実施した場合には賛成派が勝つのは間違いないだろう。
(G)
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ここに来てEU支持派が増加した理由としては、次のような要因が指摘されている。まず、英経済が好転しており保守党の経済政策が容認されたこと。従って、EU内にとどまって内部改革するというキャメロン首相の方針も正しいと思うようになっている。
次に、英独立党が離脱キャンペーンを激しくすればするほど逆効果になっていること。ルーマニアやブルガリアからの大量移民流入などは現実に起きておらず、多くの英国民は冷静に考えるようになっている。
さらに、欧州金融危機が一段落していること。また、ウクライナ危機でEU内の一体化と英国の指導力が必要なことが再認識されたことなどだ。
一般英国民はEUの官僚主義、政治統合化の動きは好まない。だが、EUを離れてはもはや生きられないことも本心では分かっている。保守党政権が続いて2017年末までに国民投票を実施した場合には賛成派が勝つのは間違いないだろう。
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