2014年07月11日

カリーニングラードの風景

ロシアから

 カリーニングラードはバルト海に面したロシア最西端の地。ロシア本国から切り離された飛び地である。第二次世界大戦の「戦利品」としてソ連領となった。

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 カリーニングラードと同様に、ソ連に併合されたバルト三国には、旧市街を中心にドイツ風の街並みが残っている。しかし、カリーニングラードでは激しい戦火によって、昔の街並みはほとんど破壊された。さらに、ソ連時代に行われた移民政策により、ロシア系住民が人口の大半を占めるようになった。

 欧州経済圏と強く結びつき、著しい発展を続けるバルト三国。英語やドイツ語なども話し、コスモポリタン的な雰囲気を醸し出している。そのすぐ隣にありながらもカリーニングラードは、ソ連時代さながらにロシア語だけが飛び交い、時間が止まってしまっているかの印象を受ける。

 ロシアでは貴重な不凍港を有するカリーニングラードは、ロシア・バルト艦隊の根拠地として重要な軍事拠点。プーチン政権は2006年以降、インフラ整備や産業振興策を推し進めたが、人口流出に歯止めがかかっていない。

 欧州の観光客はカリーニングラードには目もくれずバルト三国避暑に行く。その中でリトアニアの人々は日帰りで国境を越えてカリーニングラードで買い物をする。安く関税もかからないからだ。

 現地の友人は、「欧州に属した方が良いという意見もあるが、ロシア人であるというアイデンティティーは揺るがない」と語る。しかし、欧州経済圏と一体化しつつあるバルト三国の人々が、自らのアイデンティティーを失ったかといえば、そうではないだろう。

(N)

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