2014年09月09日

「歌う革命」と米大統領

エストニアから

 オバマ米大統領は英ウェールズでの北大西洋条約機構(NATO)サミット出席直前にエストニアを訪問した。タリン市内で米大統領として初めて公開スピーチを行ったが、「この夏のソング・フェスティバルを見逃したのは実に残念だった。次回にやって来て見るようにする」と語り掛けた。

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 エストニアが1991年に再独立を勝ち取るまで、エストニア人たちは自由と独立を希求した祖国賛歌を歌い続けた。この「歌う革命」の精神は、今年7月初めに開催されたフェスティバルでも見事に再現されていた。再独立運動のうねりが大きくなり始めた88年に発表され、愛唱され続けている「夜明け」を歌う時、自由の到来の喜びにエストニア人は酔いしれた。その歓喜は、長い屈従の歴史を体験してきた人々のみが知る真の解放感だ。

 再独立達成から今年で23年。第1次世界大戦後の最初の独立から20年後にソ連(当時)に再併合された悪夢がよみがえる。オバマ大統領はこうした過去の歴史を十分に承知した上で、ロシアによる軍事的脅威がウクライナのみならずバルト3国にも再度波及することを警告した。

 同大統領は「あなた方は以前に1度独立を喪失した。NATOと共にあるので再び喪失することは決してないだろう」と語り、米国とNATOはバルト3国を毅然として守るとの強い決意を示した。「歌う革命」の精神を呼び起こした米大統領は会場の内外に詰め掛けていた多くのエストニア国民から拍手喝采を受けた。

(G)

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sekai_no_1 at 13:03│Comments(0)TrackBack(0)ヨーロッパ 

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