2014年09月19日

カイロに響く篠笛の音

エジプトから

 カラオケも居酒屋もなく、サッカー以外のスポーツはほとんどなく、酷暑が長期に続く夏でも泳ぐ習慣さえ皆無に近いアラブ・イスラム諸国。体育、音楽、絵画、料理などの、いわゆる情操教育的な授業はない。大学にもサークルが皆無で、学生同士が交流する場さえないというから驚きだ。学芸会も運動会も大学祭も体育祭も、授業参観も何もないというからかわいそうになる。

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 だから、エジプトの学生や青年は、例えば外国の大使館や国際交流基金のような機関が何かイベントをやると、皆、喜んで集まってくる。

 9月上旬、国際交流基金が日本から有名な「和太鼓」グループを招いて演奏を披露した。エジプト在住の邦人らも、久しぶりのイベントに集まったが、邦人はもちろん、エジプト人らも顔を紅潮させてその演舞に魅了されていた。

 記者も、「和太鼓」だけかと、当初あまり大きな期待を持たなかったが、「篠笛」と「女性の和太鼓、踊り」もあり、久しぶりの見応えに感動した。大小の和太鼓数個を組みあわせて、ティンパニのようにたたいた男性の演舞も見事だったが、振り袖姿の麗しい女性が吹く「篠笛」の音色の美しさと清らかさも絶妙で、いかにも弁慶を前にした牛若丸の笛の音を聞いているような感覚に襲われた。

 踊りを交えて和太鼓をたたいた女性の動作も軽妙で、和太鼓のたたき方の“芸術的”側面を見せられた思いがする。それらの音と姿の調和がまた、言葉に言い表わせないほどの、“和やかさ”を醸し出している。見事だった。

(S)

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