2014年10月31日

冬時間移行2度寝の幸せ

ロシアから

 長年ロシアに住んでいると毎年この時期、「今夏時間だっけ?冬時間だっけ?」と戸惑うことがある。ロシアは以前「夏時間」と「冬時間」を使っていたが、メドベージェフ前大統領(現首相)が2011年、夏時間に一本化した。だが、長年の習慣は簡単に変わらないのだ。

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 一本化の理由について当時、「季節によって時間が変わることがストレスの原因になる」などと説明されていた。

 しかし、夏時間で一本化された方がよっぽどストレスが多い。冬のロシアの日の出は遅い。それを夏時間で固定したため、冬至には日の出が午前10時近くに。会社の始業時刻は変わらないので、真っ暗な中を職場に向かい、暗いうちから仕事に取り掛かる羽目になった。

 それに、夏時間から冬時間に移行する10月最後の日曜日は、ロシアの人々が幸せを感じる日だったのだ。いつも通り目覚めると、時計は1時間早い時刻を指している。というわけで二度寝ができる。その幸せが奪われたのだ。

 もちろん、夏時間への移行日は逆に、いつも通り目覚めると遅刻するので困るのだが、それを差し引いても冬時間移行日の二度寝は魅力的だった。

 プーチン政権の時差改革では「夏時間」「冬時間」制度は復活しなかったが、夏時間ではなく、一時間遅い冬時間で通年を過ごすことになった。冬の長いロシアにとってはそのほうがいいだろう。ちなみに時間を移行する日となった26日、筆者は「二度寝の幸せ」を再び味わうことができた。

 ロシアの冬は憂鬱(ゆううつ)だ。いつもどんよりとした空が続き、日照時間は極度に短い。子供たちは家にこもり一日中パソコンに向かい、半ばインターネット依存症に陥る。大人はもともと多い酒量がさらに増え、アル中が増加する。冬のストレス対策は、ロシアが国家として取り組まなければいけない課題だ。

(N)

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