2014年11月03日

中国の草刈り場

タイから

 タイ軍事政権の外相代行を兼務するシーハサク外務次官が、中国を訪問し王毅外相や楊潔篪国務委員(副首相級)と会談した。

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 毛沢東語録に「銃口から政権が生まれる」とある通り、中国には軍事政権に対するシンパシーがあるのかもしれない。

 これまで中国はミャンマーの軍事政権に対しても、2006年に誕生したフィジーのクーデター政権に対しても、この時とばかり多大な援助をしてきた経緯がある。

 民主国家から程遠いクーデターに対する嫌悪感から欧米は経済制裁に出るが、中国は欧米とは一線を画し、逆にクーデター政権に対する支援体制を鮮明にしてきた。中国とすれば欧米の経済制裁があるが故に、これを逆テコとして関係強化のためのカードを積極的に切ってきたのだ。

 無論、欧米諸国の経済制裁で国際的孤立を余儀なくされた関係当局からすれば、中国が差し出した手に感謝さえもした。

 5月22日、タイで発生したクーデターは、東南アジア南下をもくろんでいる中国とすれば渡りに船のような都合のいい出来事だった。

 欧米の制裁措置を尻目に、中国はタイ軍事政権と高速鉄道建設の契約を取り付け、持参金として支援金もダイナミックに放出する方向で合意した。

 東南アジア諸国連合(ASEAN)を中国の草刈り場にさせてはならない。

(T)

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sekai_no_1 at 10:07│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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