2014年11月17日

暮らしにくくなる季節

フィリピンから

 「クリスマスまであと○○日です」。国民の気持ちを代弁するかのように、毎日夜のニュースの終わりにアナウンサーがうれしそうにカウントダウンを行う。もうすっかり慣れたが、9月ごろからカウントダウンが行われることに、最初はひどく違和感を感じたものだ。

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 とはいえクリスマスにあまり思い入れのない外国人にとっては、苦痛な時期に変わりはない。ただでさえ渋滞が悪化しているにもかかわらず、買い物客の増加で商業施設付近は異様な混雑となり、タクシーの不正がさらに横行するなど、外出をする気がますます失せる。

 貧しいイメージとは裏腹に、この国の人々の購買欲は実に旺盛で、クリスマスの時期はそれに拍車が掛かる。にもかかわらず一般庶民はお金がないのが現実で、給料の前払いや借金を作ってまでプレゼントを買いクリスマス・パーティーを開くのがこの国の文化だ。この時期に1カ月分の給料をボーナスとして支給することが義務付けられていることからも、クリスマスが国家的なホリデーであることがよく分かる。

 ストレス解消の酔っ払いや、大金を持ち歩く人が増えて、必然的に犯罪が増える時期でもあり、警察が市民に警戒を呼び掛けているが、そういった空気を読まない警官が強盗を試み相次いで逮捕されるなど、街頭に施されたロマンチックなイルミネーションとは裏腹に、相変わらず殺伐とした状況となっている。

(F)

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sekai_no_1 at 13:03│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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