2015年04月28日

非効率なリサイクル

フランスから

 これまで「フランスは、ごみの分別では先進国とは言えない」と言われてきた。それを証明するかのような調査結果が仏消費者団体から出された。それによるとドイツなどに比べ、家庭ごみのリサイクル率が低く、その分、無駄な予算が費やされていると指摘されている。

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 家庭ごみの分別自体、フランスは熱心な国とは言えない。地方によってはいまだにガラス類以外は、一括して家庭ごみとして廃棄しても問題にならない自治体もあるほどだ。お隣のドイツはごみの分別が始まって以来、そのマニアックな性格から、フランス人なら面倒くさがる分別を厳格に実行し、結果、ごみが増えたという報告もあるほどだ。

 フランスでは、紙やペットボトルなどの資源ごみは黄色の廃棄ボックスへ、ガラス類は白色、その他は緑色の廃棄ボックスに入れる場合が多いが、問題はリサイクル可能な資源ごみの分別が正しく行われていないことだという。

 実際、パリ郊外に住む友人は「最近歩道に分別ごみを入れるしゃれた廃棄ボックスが設置されたけど、私を含め、何をどこに入れるべきか迷ってしまい、結局、資源ごみに何でも捨ててしまったりしている」と言っている。もともとごみの分別に対して消極的なフランス人たちは、どうもいまだにその意味も深く知ろうとしていないようだ。

 仏国営TVフランス2は、リサイクルごみの仕分けを行うごみ処理場の実態を紹介しているが、収集されたリサイクルごみの中には、再生不可能な家電製品、靴、鍋まで何でも入っている。それをより分ける作業に多大な労力が費やされているという。

 そのため、リサイクル費用は増加の一途をたどっている。消費者団体によるとフランスのごみのリサイクル率は23%とドイツの半分しかない。隣の国とはいえ、ごみ処理問題への意識は、両国で大きなギャップがあると言える。

 ただ、ごみ収集する側も放置しているわけではない。例えば、芝刈りした後の草と土を大量に廃棄しようとした場合、収集を拒否され、廃棄ボックスに警告の張り紙がされたりしている。とはいえ、フランス人の性格からして分別は苦手なようだ。

(M)

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