2015年07月03日

問題は「IBM」

エジプトから

 エジプトに赴任して10年を超えるが、何かに出くわすたびに思わされることの中に、この国では、日本での生活に比較し、3−5倍の精力投入が必要だということだ。

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 先日、車の修理を頼んだら、頼みもしない塗装までやろうとして、折角入手した中古の前面の車体部分にやすりを掛けて塗装を落としていたのだ。仕事を少しでも増やして現金を得たい気持ちはわかるが、頼みもしないことを勝手にやられてお金を取られることは不快だ。幸い、塗装前に気付いたので、早速、けんか調で交渉、もう二度と依頼しないと捨て台詞(ぜりふ)を吐き、別の会社に依頼した。

 ヤフーの受信がうまくいかず、利用しているインターネット会社にその解決を依頼したときは、「すぐ原因を調べて解決します」と言いながら10日余りも、接続不良の状態が続いた。思い余って会社に出掛け、担当者と会ったが、のらりくらりと責任逃れをするだけだったことから、上司を呼ぶよう依頼、本気で怒って、放置責任を追及したところ、やっと真剣に取り組み始めて2−3日後に解決した。

 一事が万事、このような調子で、けんかをしないと解決しない。

 エジプト人の友人にぶちまけたところ、彼は、現在のエジプト人の問題は、「IBM」と言われているとして解説してくれた。

 Iは、インシャー・アッラー(全ては神さまがなされることだから)、Bは、ボクラ(あしたの意、解決をいくらでも先延ばしする)、Mはマレーシ(ごめんなさいという意味だが、この言葉を吐かれたら、全てのことを許さねばならない、とされている)だ。責任を取らない、責任の取り方がわからない、全ての責任を神に委ねてしまう思考方法が、無責任な姿勢を生んでいるのだという。

(S)

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