2015年08月17日

バス事故の信じられぬ原因

フィリピンから

 マニラ首都圏で何人も死傷する交通事故は珍しくない。バイクや自家用車の急速な増加も相まって、昭和30年代の交通戦争を髣髴(ほうふつ)させる状況の真っただ中にある。先日も乗り合いバスが大破し22人が死傷する大事故があったばかりだ。

★ 続きを読む前に、ご協力お願いします! ⇒ 人気blogランキングへ


 直接的な事故原因は、スピードの出し過ぎによる運転ミスとみられており、コンクリート製の柱に激突したバスの右半分が完全にえぐり取られ、乗客が外に投げ出されるなどして4人が死亡し、18人が重軽傷を負って病院に運ばれた。

 しかし現地メディアによると、事故の本当の原因は、ある乗客が運転手に「このバスはスピードが遅くて心臓が悪い自分にはちょうどいい」などと冗談を言ったところ、急に運転が荒くなり、これが事故につながった可能性があるという。ちなみに運転手は生き残ったが事故直後に現場から逃走。冗談を言った乗客はバスから投げ出されて死亡した。

 無責任な運転手は、その後、居場所を突き止められて逮捕され、違法薬物の使用が明らかとなった。さらに驚くべきことは、彼が運転していたバスが、当局の認可を受けていない違法バスだったことだ。

 つまり何から何まで違法ずくめのバスが、こんな大事故でも起こさない限り、ずっと野放しになっているのが、この国の公共交通機関の現実なのだ。事故を起こしたバス会社は当然、運行停止処分だが、違法バスの運行を横行させている政府当局にも、何らかの改善が必要なのは言うまでもない。

(F)

★ これは面白い、と思った方はクリックを!! ⇒ 人気blogランキングへ


sekai_no_1 at 13:10│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

トラックバックURL

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

電子ブック
シベリア鉄道見聞録 ウラジオストクからモスクワまで、「ロシア号」6泊7日同乗ルポ! ほか電子ブック多数!
メルマガ

このブログは、メルマガ「ワールド・ニューズ・メール」と連携しています!


Profile
世界日報社
日刊紙を発行する新聞社。世界各地に特派員を配置し、海外情勢とオピニオンにめっぽう強い。日本初の電子新聞も運営中。
QRコード
QRコード
最新コメント
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

月別アーカイブ