2015年10月09日
新学期には先生に花束
ロシアから
ロシアの新学期が9月に始まった。ロシアの学校「シコーラ」は、義務教育の9年間と、大学進学者のためのプラス2年間からなる。日本の小学校と中学校、そして高校を一緒にしたような存在だ。
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入学式では、新入生と保護者がそれぞれ花束を持ち、担任の先生に挨拶(あいさつ)に行くのがソ連時代からの習慣だ。記者の息子の友人ザハリ君も、今年1年生になった。ちなみにザハリ君は8歳で、学校にあがるのは日本より1年遅い。
ザハリ君は、記者の息子のランドセル姿を見て、「自分も欲しい」と言い出した。一時帰国した際に、日本のランドセルを買ってプレゼントしたら、ものすごく喜んでいた。
日本のランドセルを持っていると、友達から羨(うらや)ましがられるそうだ。ロシアのカバンは安い代わりにあまり長持ちせず、壊れたら買い換える。日本のランドセルはシンプルだが、しっかりと作り込んである。それが人気の秘密のようだ。
ここロシアでも教育熱が高まっているが、バランス良く何でも平均的に学ぶということも好まれない。ソ連時代に子供時代を過ごし、ソ連崩壊後に新しい世界を知った今の親の世代は、子供のころに受けた集団的な教育方法を否定する傾向がある。
このため、ホーム・スクール、すなわち母親が家庭教師になって自宅で子供を教育したり、かなり学費がかかるが欧米系のプライベート・スクールに通わせたりして、子供たちに英才教育をすることが流行(はや)っている。
ただ、入学式に親子揃(そろ)って花束を持ち、担任の先生に挨拶に行く姿だけはソ連時代のまま。なんだかほほ笑ましい光景である。
(N)
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ザハリ君は、記者の息子のランドセル姿を見て、「自分も欲しい」と言い出した。一時帰国した際に、日本のランドセルを買ってプレゼントしたら、ものすごく喜んでいた。
日本のランドセルを持っていると、友達から羨(うらや)ましがられるそうだ。ロシアのカバンは安い代わりにあまり長持ちせず、壊れたら買い換える。日本のランドセルはシンプルだが、しっかりと作り込んである。それが人気の秘密のようだ。
ここロシアでも教育熱が高まっているが、バランス良く何でも平均的に学ぶということも好まれない。ソ連時代に子供時代を過ごし、ソ連崩壊後に新しい世界を知った今の親の世代は、子供のころに受けた集団的な教育方法を否定する傾向がある。
このため、ホーム・スクール、すなわち母親が家庭教師になって自宅で子供を教育したり、かなり学費がかかるが欧米系のプライベート・スクールに通わせたりして、子供たちに英才教育をすることが流行(はや)っている。
ただ、入学式に親子揃(そろ)って花束を持ち、担任の先生に挨拶に行く姿だけはソ連時代のまま。なんだかほほ笑ましい光景である。
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