2015年10月23日

隣国のことを知らない若者

エジプトから

 先日、あるエジプト人女性との話の中で、どうして日本人はエジプトに来て、滞在中に必ずと言っていいほどイスラエルに旅行に行くのかとの質問を受けた。「イスラエルって、見るところがあるんですか」というのだ。

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 彼女は、カイロ市内で、日本人などアジア系旅行者を主に泊めているホテル経営者を友人に持っていて、日本人の大概が、イスラエルに旅行することを知り、質問をぶつけたというわけだ。

 「見るとこあるのって、それは、エジプトよりももっともっと見所がたくさんあって、とても1週間や2週間では見切れないほどの見学すべきところがある」と説明をした。

 イスラエルはエジプトの隣国であり、イスラム教徒にとっても第3の聖地エルサレムがあるのだから、もっと知っていてしかるべきだと思うのだが、彼女のイスラエルに関する無知には心底驚いた。

 イスラエルと交流すると、スパイの嫌疑をかけられ、逮捕され、拷問を受ける可能性があることがその一因だ。「見ざる、言わざる、聞かざる」で、一切関係しないことが、身の安全上一番なのだ。

 彼女の質問を通じ、エジプトを含むアラブ・イスラム諸国における教育の現状に改めて衝撃をうけると共に、中東問題の根深さの一端を知らされた思いだ。お互いがお互いに対して全く無知では、解決のしようもない。

(S)

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