2015年11月09日

どちらの警備が厳重?

フィリピンから

 マニラ首都圏のニノイ・アキノ国際空港で、乗客の荷物から銃弾が相次いで発見されている事件は、収束するどころか混乱は拡大を続けており、ついに司法省が事件解明に向け捜査に乗り出した。空港では銃弾対策で荷物をラッピングでグルグル巻きにする乗客が目立つありさまだ。

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 現地の報道によると、国家捜査局の初期捜査により、職員による組織的な犯行があった可能性が判明したそうだ。銃弾だけでなく出国書類にいちゃもんを付けては、乗客に賄賂を要求していた形跡もあるという。しかも、かなり昔からこのような手口は横行していたそうだ。

 一連の事件で「世界一の銃弾検知器がある空港」などと皮肉交じりに呼ばれている始末だが、さすがにこれだけの騒ぎになり職員による賄賂の要求は鳴りを潜めるようになった。最近逮捕された乗客の何人かは、お守りとして銃弾を所持していたことを認めていて、全ての銃弾が職員によって仕込まれたわけではないことも分かっている。

 一方、数発の銃弾で大騒ぎとなっている空港と対照的なのが刑務所だ。ギャングのボスなど重要犯罪者を収監する「厳重警備」が売りのニュービリビット刑務所では、施設内で再び違法に持ち込まれた拳銃や通信機器、果てはドローンまでが押収された。

 ここはぜひ、小さい銃弾すらも見逃さない優秀な空港職員に出向でもしてもらい、厳重な検査を実施してもらってはどうかと思う。そうすれば刑務所内の密輸も激減すると思うのだが。

(F)

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sekai_no_1 at 11:27│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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