2015年12月29日

産経記事めぐる左右連帯

韓国から

 記事で朴槿恵大統領の名誉を傷つけたとして在宅起訴された産経新聞の加藤達也前ソウル支局長(49)の裁判は結局、検察の控訴断念で一審無罪が確定し一件落着した。韓国にとってはさぞ、ばつの悪い結末だっただろうが、産経と同じようにこの裁判で朴批判を展開したのが韓国左派メディアだったことは日本にあまり伝わっていない。

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 韓国メディアは周知のごとく歴史認識など日韓間の懸案をめぐり「反日」論が強く、その点では理念に右も左もないが、保守本流の朴政権とは政治的に相いれない左派メディアにとり今回の件は「言論を弾圧する朴大統領」をやり込める格好の材料だったはず。韓国で「極右」と呼ばれる産経とは「共通の敵」を前にし奇妙な連帯意識さえ芽生えていた。

 産経新聞ソウル支局と言えば、支局が入るビルは実は韓国左派紙・京郷新聞の本社社屋で、ここには先だって朴政権退陣を叫んだ大規模デモで青瓦台(大統領府)への行進を煽(あお)った労働組合団体の事務所もあり、エレベーターに乗ると時々鉢巻き姿の組合員に出くわす。このビルに行くたびに日韓をまたぐ不思議な「呉越同舟」状態に失笑させられる。

 ただ、そんな左派メディアも加藤氏の記事そのものを擁護する気はなく、「事実誤認と恣意的判断が混じった不良品」(ハンギョレ新聞)とバッサリ。しょせんは「共通の敵」を前にした連帯にすぎなかったわけか。

(U)

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