2016年03月22日

人道主義の限界

フランスから

  フランスの価値観の中核を成すのは人道主義と言われてきた。中国やアラブ諸国で人権が侵されていると、すぐに抗議するのがフランスだ。ところが昨年来のシリアやイラクからの大量難民流入で、その人道主義の限界が指摘されている。

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 難民・移民の受け入れに、真っ先に手を挙げたのはドイツやスウェーデンだったが、今では受け入れ政策を変更し、入国すら難しい状況だ。その陰でフランスは、難民枠が少なく、認定に時間がかかり過ぎることもあり、難民・移民には人気がない。

 パリ西部郊外ノジャン市役所で難民に住宅を提供する仕事をしているマリアレーヌさんは「フランスは人気がなくて良かったということね」と語る。「どちらにしても、少人数ならともかく、フランスの一般市民は、人口の1割にもなるイスラム教徒とうまくいってないわけだし、大量受け入れは無理な話よ」とマリアレーヌさんは言う。

 シリアやイラク、アフガニスタンからの難民がフランスを避けている理由は他にもある。フランスには、人口の1割に達する北アフリカ・マグレブ諸国からの移民が住んでいる。彼らの国は、もともとはフランスの植民地でフランス語をしゃべっている。そんな先輩移民でさえ、失業率は白人の2倍の20%以上。

 自らアフリカで飢餓に苦しむ人々の支援活動を経験したことのあるマリアレーヌさんは「かわいそうな人を助ける人道支援活動は、応急処置みたいなもので根本的解決にはならないというのは常識でしょ」と指摘し、「受け入れる姿勢を見せれば勘違いして押し寄せるのは分かっている」と政府には批判的だ。

 マリアレーヌさんは自分の経験から「イスラム教徒は、フランスに来ても自分たちのライフスタイルは、まったく変えようとしない。フランス社会になじむ気はないのよ」と移民に対して批判的だ。人道主義にも限度があるという話に見えてくる。

(M)

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